艦船模型の輸送と箱について考えてみた

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艦船模型の輸送と箱について考えてみたさて、相変わらずカメラは見つからない。
が、昔のデジカメが出てきて、とりあえず最低限の写真は撮れるようになったので、小ネタをひとつ。


いままでは、模型製作の際にあまり輸送を意識したことは無かった。 というのも、毎回引越しの度に疲れ果てて、「もう一生引っ越すものか」と思うが故である。
しかし、ここ20年位を振り返ると、仕事やら何やらの都合で一つ処に住み続けるのは長くとも5年であるというのが読めてきたので、今回、模型復帰とともに、「次の引越し」を意識して製作することにした。

艦船模型の輸送は、他の模型のジャンルと比べ、飛行機と並び輸送難度が高いように思う。
マストをはじめとする上部構造物に十分な強度を与えるのが難しく、普通に梱包材で包んでしまうと悉く梱包材に負けて破損してしまうのである。

今までは、菓子箱や靴箱などの丈夫な紙箱の底に穴を開けて、針金で底板に縛っていたのだが、繰り返し輸送するうちに、箱が穴からヘタってきたり、模型側も針金が当たる場所が壊れたり塗装が剥がれたりで、色々問題を抱えていた。

不用になった紙箱を再利用した、艦船模型の輸送箱
輸送の度に少しずつ壊れていくのが切ない。

模型の保護を考えれば、底面にナットを仕込んで箱にボルト留めするのが最良だ。
市販のディスプレイケースにボルト固定する手もあるのだが、私は日常的な展示にはガラス書棚を使っているので、輸送のためだけにディスプレイケースを買うのも勿体無いし、ケース側にボルト穴を都度開けるのも地味に手間が掛かる

そこで、アルミのパンチングプレートを底板に使って、ボルトが容易に脱着できる箱を自作してみた
できるだけ金と手間は掛けたくないので、底以外の構成部材には入手と加工が容易で比較的安いバルサを選んだ。
バルサなら模型用の工具だけで加工できるので、そのためだけに工具を買い足す必要が無い。

まずは底板について、これが今回の箱の肝である。
アルミのパンチングプレートのうち、ボルトが通る径である3mm穴のものを用意。
一面に規則正しく穴が開いているので、模型側のナット穴のピッチだけ正確に合わせておけば、輸送の都度、穴を空ける必要が無いし、内容物の変化に合わせて自由な配置で収納できる

コレの切断だけはうまくできる自信が無かったので、店のカッティングサービスを利用した。
あとは底板に合わせてバルサ材で箱を組むだけだが、接地面がパンチングプレートのままだとカドやボルトの頭が床を傷つけるし、持ち運び時にも手を切りそうなので、底側にも細いバルサ材で縁を組んだのがポイント。

艦船模型用木製輸送箱の底面
地味な処理だけど、怪我の心配がなくなるので格段に扱いやすくなる。

蓋については、今回購入した店に良い寸法のバルサ一枚板が無かったので、プラスチックダンボール (プラダン) を使用した。
見た目は微妙だが、バルサより面荷重に対する強度はありそうなので、正解だったかもしれない。

模型を制作する際は、この底板の間隔に合わせてボルトを埋め込んでおけば同じパンチングプレートで底板を作った、どの箱にも固定できるという按配。
そして、過去完成品の針金で縛る方式も併用できて、後方互換性も完璧!
今回は、作りかけの駆逐艦3隻をボルト留め、完成品数隻を針金繋止にし、風呂敷に包んで電車移動してみたが、他の荷物につぶされることも無く、安全に運ぶことができた。

パンチングプレートを底板とした木箱による、艦船模型の輸送箱
旧作品が針金繋止になるのは紙箱と同じだが、箱底の穴が大きいのでビニール被覆線が使えて多少は塗膜が守れる。

難点としては、今までは廃物利用の輸送箱で原価0だったのが、数千円の出費が発生したことか。
あと、当然手間と時間は掛かる。ちなみに試行錯誤しつつで製作時間が1時間弱だったと思う。
勤め人で頑張って製作時間を捻出している人にとっては、模型製作に充てる時間を削られるのが痛いかもしれない。

ただ、コスト面については、1箱に数隻収納できるので、市販のディスプレイケースを輸送用に1隻毎に買って穴あけ加工するよりは割安手間が掛からないはずである。


さて、ついにというか、やっとというか、転居先での製作設備が整ってきたので、やっと製作再開できそうな按配である。
しかし、引越し荷物が概ね片付いたというに、カメラはどこに消えたのだ???

  1. minekaze1920 | | 返信

    春園燕雀さま、新年あけましておめでとうございます。
    いつも拙ブログにご訪問・コメントいただきましてありがとうございます。
    本年もよろしくお願い申し上げます。
    完成品輸送用箱の自作記事、興味深く拝見させていただきました。
    私自身は今まで引越しの経験があまりないのですが、こういう創意工夫が大事なんだなぁと感じました。
    初めてのコメント失礼いたしました。

  2. 春園 燕雀 | | 返信

    >minekaze1920様
    感想ありがとうございました。
    今週から仕事始めで立て込んでおり、返信遅くなってしまいすみません。
    当初は、誰かのアイデアを頂こうかと思って、色々検索してみたりしたんですが、意外と輸送や保管の情報って無いものです。
    じゃあ自分で工夫して、ついでに記事書くかと。
    ネットが普及する前は、作品披露の場がリアル展示会だけだったので、人に作品を見せたいと思うなら輸送スキルが必須だった訳ですが、今はちょっと勉強すれば誰でも何処でも作品が披露できるようになり、こうした技術のニーズもなくなっていくのかもしれませんが。
    あらためまして、本年もよろしくお願いします。

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