謹賀新年。本年も多分に不定期更新ですが、気が向いたらお付き合いいただければ幸い。
今回は、B-1仕様として作る際の改修点、脚回りとプロペラについて。中々「士の字」にならないが、年が明けても、まあ平常運転である……と余裕をかましていたら、海の向こうから、とんだお年玉が。
以前述べたとおり、B-2型からB-1型にするための主な変更点は4つ。
今回はその内の、主脚とプロペラについて修正する。
主脚、プロペラとも、B-1型の方がおとなしめのシルエットになる。
主脚
先日検証したとおり、キットはB-2型の主脚としては的確な造形だが、今回製作するB-1型ではタイヤ位置がやや後ろ寄りである。
脚柱と主輪の境で切り離して主輪部分を2mmほど後退させ、ラインをパテでつなげる。
心情的には足首のスジボリの部分でカットしたくなるが、写真の位置の方が繋がりが自然になって成型が楽。
S2+DNとS2+ENの2機は、サイレン基部のみが残され、先端に丸い蓋がされている。
キットのサイレン基部は細すぎるので、切り取って2mm径のプラ棒で作り直し、先端の丸蓋はコトブキヤのプラユニットM.S.Gの丸リベットで再現した。
写真はS2+EN。ご覧の通り、サイレン基部は割と太い。
残るS2+JNはサイレン基部もろとも撤去されており、基部を削って菱形の取付板のみ再現した。ただ、この機体は鹵獲後の写真しかなく、本来装備しいてたサイレンが衝撃や空戦の損傷で失われただけの可能性もある。
また、スパッツ下端はと後端はキットほど鋭くなく、もっと柔らかいラインなのでエッジを落とす。これとサイレン基部径は、B-2型として組む場合も同様。サイレンはやや面倒だが、こちらはさして手間も掛からないのでおススメの工作だ。
プロペラ
キットのパーツは恐らくB-2後期型と思われるが、形状が全く似ていない。
冒頭の写真と見比べて頂ければわかる通り、ブレードの平面形が基部で不自然に絞られている。また、プロペラピッチも不足気味。
可変ピッチプロペラなので、キットの角度が間違いとは限らないが、少なくとも駐機中の写真では、いずれももっとピッチが付いている。
写真はS2+EN。ご覧の通り、サイレン基部は割と太い。
そこで、買うだけ買ってボツになっていたフジミのパーツを使用。
こちらも後期型ペラだが、ピッチの角度が適切なので、前期型ペラのベースにするにも都合が良い。懐に余裕があるなら、
写真を参考に、上記の様な形に削り込む。
前掲のS2+ENの写真ではブレード幅のピークが内寄りに見えるが、これは写真のパースによる錯覚で、以下の様に引きの写真ではほぼ中央にブレード幅のピークが来るのが判る。
角度的に、B-1とB-2の識別は無理だった。
さて、年が明けて海外メーカーの新製品情報が発表されつつあるのだが、あろうことか、エアフィックスがB-1型を、ズベズダがB-2型を、と云う、まさかの1/72 Ju 87 Bが2社でバッティング。
昨年のスクラッチした直後に天龍型軽巡がリニューアル決定したのもひどかったが、またしても、と云った感じである。
ハセガワが1/700の天龍・龍田のリニューアルを会場発表。 pic.twitter.com/8hEZlxypww
— 艦船模型通販 フリートネット (@Fleetnet_info) 2014, 9月 26
祝! 天龍・龍田リニューアル (泣)
天龍型スクラッチの完成篇公開。
公開意義を失った感満載だけど新キット製作時に資料一覧が使えるんじゃないかな!! (血涙) http://t.co/pI7J5UnQDB #艦船模型 #天龍 #龍田 pic.twitter.com/vRPjC3WBkL
— 春園燕雀 (@EnjakuHaruzono) 2014, 9月 26
余程、模型の神に呪われているらしい。そのうち砲艦嵯峨が突然キット化されそうで怖い。