今回は珍しくガンプラである。
10月に始まった鉄血のオルフェンズが思いのほか面白く、勢いでモビルワーカーを買ってしまった。
4パーツながらも中々良い出来で、ただ塗るだけだと惜しいので (何で?) 劇中最も印象に残った複座型にし、オルガ君を乗せてみた。
キットのチェックポイントと適当ディテールアップ
公式サイトの設定画と見比べた感じでは、キットはよく特徴を捉えている。
設定どおりの単座型で組むなら、パーツ裏の肉抜き穴を埋め、銃口を開口してやるだけで充分だろう。
ただ、立体としての見栄えを考慮した場合、前脚が平行だといささか頼りないバランスに見えてしまう。前脚部分を力任せにやや八の字に開いてやると、踏ん張ってる感じになり安定感が出る。
これは、キットを素組する人にもお勧めだ。
脚を開くと、前から見たときの踏ん張り感が良い雰囲気。
銃身は劇中の印象に比べると先端のマズルブレーキがやや寸詰まりに感じられるが、設定画だとこのような解釈もできる。
今回は、元デザイン無視で、自衛隊の八七式対空っぽい形にアレンジしてみた。
銃身より後ろは、なんとなくカラシニコフ小銃のようなデザインだったので、銃身付近のアレンジをもっとカラシニコフに寄せて作り直し。
たぶん、銃身周りは構造上こうはならないはずだが、らしさ優先で。
ヘッドライトはモッタリしてスケール感を損なっているので、コトブキヤのプラユニットM. S. G. とプラ棒で作り直し。
複座化してオルガ君を乗せる
複座型は設定資料が見つけられず、劇中の作画から変更点を拾った。
私が見つけられたのは以下の点。
- 本来のドライバーズハッチの後ろに一段上がったプラットフォームを設け、コマンダーズハッチを設置
- コマンダーズハッチの位置にあった1本の棒状センサーはやや小型化した2本のセンサーになり、プラットフォーム両脇に移設
- プラットフォーム後面左右にオレンジのテールランプを新設
- 銃塔の茶色は標準型の茶色よりやや濃いめ (色褪せた損傷機の脚周りに改造した新品の銃塔を載せた?)
特に難しい要素はないので、手すりに真鍮線を使った以外はひたすらプラ板細工。
モノが小さいので、あっという間に形になる。毎週放送見ながら手を入れて、3話目に完成。
白い部分が改造点、判りやすい。
オルガ君は、Nゲージのフィギュアがあれば良かったのだが、そのためだけに買うのも面倒なので、プラ棒の削り出し。適当に削った割には、髪型とか筋肉とか結構イイ感じになった気がする。
そして、オルガ君と云えば、例の前髪。これは欠かせないので、0.1mm真鍮線で再現した。
ついでに背中の阿頼耶識ケーブルも作ったがほとんど見えない (笑)
お判り頂けるだろうか、金色に輝く真鍮の前髪。
オルガ君 vs 米粒。塗ると意外に似てるでしょ?
塗装も手元のありもので。
脚回りはセールカラーで、銃塔は自家調合の木甲板色、銃の機関部はRLM 74で、その他の黒っぽいところはジャーマングレー。
劇中でもハードに汚れ描写があったので、中東方面の戦車を参考に、ややきつめに汚しをかけて完成。
全高は現用戦車とあまり変わらないので、汚れ方も戦車のサイドスカート全面に砂埃が吹き上がっているイメージを踏襲。
ヘッドライトや股間の牽引フックは意外と目立つので、作り直すとスケール感が増すと思う。
斜め後ろから見ると、複座型固有のディテールの多さが映える。一番好きな角度。
ガンプラは遍く存在するバンダイエッジや、スナップフィット特有のダボ裏ヒケの処理が面倒で久しく離れていたのだが、ツィッタァ上でモビルワーカーのプラモを見てしまったのが運の尽き、気づけば視聴後の勢いでアマゾンに注文。
ヒトガタのものはモジュールが多すぎて完成できる気がしないが、こういうサブメカは手軽に完成するので、塗装の練習に良いね。