九六式25mmディテールアップ法 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 10

タイトルがこんなだが、「25mm機銃を」ディテールアップするのではなく、「25mm機銃で」ディテールアップをする話なので、お間違え無きよう。

九六式25mmディテールアップ法9月ギリギリ駆け込み更新!!……いや、別に9月だから特に意味があるネタではないのだけど、なんとなく。

タイトルがこんなだが、「25mm機銃を」ディテールアップするのではなく、「25mm機銃で」ディテールアップをする話なので、お間違え無きよう。


さて、前回に引き続き、艦橋まわりを工作している。
最上甲板から羅針環境につながる側面支柱は、キットの部品は形状は良いものの内側が抜けていない。また、「蔦型」の「蓮」では形状自体がより直線的なものになっている
両者の処理を合わせたかったのもあり、3隻まとめてプラストラクトの0.3mm棒で自作を試みたが、どうも精度が出ない。
そこで、余っていたピットロードの「新WW-II 日本海軍艦船装備セット [I]」の25mm3連装機銃を切り詰めて、曲がり角の部分をエバーグリーンのプラ棒でつないでみた。
何故か、測った様にピッタリの幅である。

羅針艦橋内は、天蓋を取り付けても意外と中身がスッカラカンなのが目立ったので、森恒英氏の「日本の駆逐艦」の峯風型の図解を参考に、海図台や双眼望遠鏡風のものを適当に追加。
どうせ隠れるし、塗りわけが大変なので、元から軍艦色の部品を使って無塗装のまま、それらしく。

海図台と風除け?は、WLリニューアルパーツの25mm3連装機銃の基部を切り刻んで使用。 双眼望遠鏡はファインモールドのナノドレッドの25mm単装機銃の銃身と機関部を切り飛ばして使用。

ハセガワ製の1/700駆逐艦「樅」と、「樅」を改造した「蔦型」の、艦橋回りの細部工作
秋の九六式25mm機銃祭り! 艦橋内部はかなり適当なので真似しないように。

艦橋内部については、「天蓋を付けた後の影になった状態でそれらしく見えること」のみに留意しているので、あまり再現性にこだわっていない
ここを真面目に作りこみたい人や、露天状態で作る人はVAN氏の「模型ダイスキ!」の「第十三号駆逐艦」製作記事が参考になると思う。
以前の記事でピットロードのG型砲のバランスがなんか変、というのに気付いたのも同シリーズの記事がきっかけで、八八艦隊系の駆逐艦模型の製作においては、足を向けて寝られない方である。

やや脱線した。
25mm機銃のパーツは、各社とも技術の見せ場とばかりに、かなり細さや精度にこだわったものが多く、今回に限らず、私は切り刻んでディテールアップに使うことが多い。
ただし、私は基本的に大戦初期の艦ばかり作っているので、単装や3連装が余りがちだから良いのだが、流用のためだけにこれらのセットを買うのは経済的にお勧めしない ()

機銃を使わない工作も少し。
各艦の艦橋回りの写真を見ると、最上甲板まわりの手摺にはキャンバスが掛かっている事が多いので、プラ板で再現する。
側面支柱より前は普通のキャンバス張りだが、支柱より後ろは手摺の上端が板状の旗掛台になっており、ただの手摺のキャンバス張りより厚みがあるように見える
よって、ここだけは0.3mm程度の厚みになるように整形。
「栗」と「栂」は手摺そのものは同形状だが、写真を見るとキャンバスの掛け方に傾向があり、「栗」は側面支柱を避けてキャンバスを張っている写真が多い[1] [2] [3] が、「栂」は側面支柱に被せる様にキャンバスを張っている写真が多い[4] [5]。 模型的には個艦の識別としてよいアクセントになるので作り別けてみた。


諸般の事情で来月、引越しをすることにした。
暫く荷造りと新居の準備に追われて10月中は模型が作れなさそうな雲行きである。 折りしも、ファインモールドのナノドレッドの新製品で、今回の3隻にうってつけな掃海具セットが11月発売と発表されたばかり。
こりゃ完成が11月以降になるのは必至だな……元々、今のペースなら年内に完成しねェだろ、というツッコミは聞こえなかった事にしておく。


参考書籍

  • 福井 静夫『写真 日本海軍全艦艇史』KKベストセラーズ、1994年、538頁 ^1、540頁 ^4
  • 阿部 安雄「日本式設計駆逐艦の確立」『日本駆逐艦史 世界の艦船 2013年1月号増刊』海人社、2012年、69頁 ^2
  • 雑誌「丸」編集部 『丸 季刊 Graphic Quarterly 写真集 日本の駆逐艦 ()』潮書房、1974年、152-153頁 ^3、156-157頁 ^5

全て敬称略。

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