駆逐艦「藤」元乗組員の所蔵写真から、模型的ディテールを読み解く: 前篇

駆逐艦「藤」元乗組員のお孫さんに送っていただいた、駆逐艦「藤」を中心とした昭和初期の艦艇の写真を、モデラー視点で解説。前後篇の前篇。

駆逐艦「藤」元乗組員の所蔵写真から、模型的ディテールを読み解く: 前篇前回触れたスケモ祭りは、結局、時間切れで完成ならず。
やはり私は駄目な人だなあ。
さて、今回はそんな駄目な人の元に送られてきた、数葉の写真について。

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「芙蓉」公式図の写しから判ったこと – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 13

ついにねんがんの「公式図面」をてにいれた! が……逆に悩んで作業は停滞。

「芙蓉」公式図の写しから判ったこと気がつけば、今回もやはり月刊更新。しかも、工作的にはほとんど変わり映え無し。
1か月間、何を足踏みしていたかというと、というのが今回のお題。

さて、世の中には知ってしまう不幸、というものがある。
得てしてコトが終わった後に、事実というのは判明するものなのだ。

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上甲板を敷き直す – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 12

甲板敷物、砲座の支柱、予備魚雷格納函と、見栄えやシルエットが大きく変わらない地味工作3本立て!

上甲板を敷き直すさて、今月のネタは……て、別に月刊制のつもりはないのだが、記事にまとまるほど目に見えて進捗するのに、毎度これくらいの時間が掛かってしまう模様。

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船体を、延ばし拡げて、腰を落とす (字余り) – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 4

ハセガワの1/700駆逐艦「樅」のキットは、全長が短く乾舷が高いため、実艦の写真と見比べると腰高でオモチャっぽく見える。とりあえず、手の赴くままに切った貼ったしてみる。

製作記事を開始してから3ヶ月目にして、やっとこさ工作の話である。
我乍ら、呆れるばかりの下準備の長さだ。

しかし、数年ぶりにプラスチックを削る感触は、実に心地好い。
やはり自分は模型作りが好きなのだと再認識させられた。

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「樅型」「蔦型」「若竹型」の簡単な? 見分け方 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 3

一見同じように思える、「樅」~「若竹」の八八艦隊計画下の二等駆逐艦群、実は意外に細部が違った。

「樅型」「蔦型」「若竹型」の簡単な? 見分け方

前回の記事から更に約1か月、まさか未だに下調べが終わらないとは予測していなかった。

はたして、自分の趣味は「模型製作」なのか、「模型製作の下調べ」なのか……。

そして、炸裂する福井御大の罠とは!?

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「樅型」と「若竹型」の間に「蔦型」があった? – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 2

定番資料の光人社「日本の軍艦」や海人社「日本駆逐艦史」にも記載がない、でも、調べれば調べるほど「蔦型駆逐艦」が存在したとしか思えないのだ。

前回の記事から約半月、早く先に進みたい云々と書いておいて、いまだ資料の山の中である。
ひとたび気になると無視できなくなるのだ。 私の「調べもの欲」は持病に近い。
はたして、製作に掛かれるのはいつの日か。

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「長さ」と「全長」の悩ましい関係 – 1/700で樅型駆逐艦をつくる: 1

長さ、全長、垂線間長、とかく船に関する長さの数字はややこしい。 そしていつも模型ができてから間違いに気付いて悶絶するのだ。

製作にかかる前に、まずは資料を見て修正点を洗い出す。
特に、船体寸法などは、最初の内に修正をしておかないと後々泣きを見る事になるので。(実体験)

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