「天龍型」フルスクラッチの過程、濃縮版 – 1/700で天龍型軽巡をつくる: 18

「天龍型」フルスクラッチの過程、濃縮版 - 1/700で天龍型軽巡をつくる: 18

今回は今までのスクラッチの工程のダイジェスト版。

船体の工作辺りは、全くゼロから作り起こしになるので大変そうだが、見た感じよりは楽

そして、逆に船体さえ形になれば、後は船体をゲージにしてキット改造と同じ感覚で進められるので、興味が湧いたら、ぜひ挑戦してみて欲しい。


何故、キットがあるのにスクラッチ?

ハセガワの「天龍」のキットと、フルスクラッチ「天龍」の比較 ハセガワのキットとの比較、クリックで拡大。船体平面形の修正が困難だったのが、スクラッチに踏み切った最大の要因。

船体

スクラッチした1/700の「天龍型」船体の構造画像クリックで拡大。素材の使い分けは、強度や加工性だけでなく、表面をグレーにして表面処理をしやすくする意図もある。

艦橋・上部構造物

スクラッチした1/700の「天龍」「龍田」と、ハセガワ製「天龍型」のキットの艦橋の比較
奥から、ハセガワのキット、「天龍」、「龍田」。ここから「龍田」は篠崎氏の考証を元に、前端左右の角をやや丸めている。

砲熕 (ほうこう) 兵装

修正後の14cm単装砲と各社パーツの比較
目指すは3者の良いとこ取り! 砲身を細くするだけで、タミヤ「阿武隈」のパーツは大きく化ける。

水雷兵装

フルスクラッチ「天龍型」の魚雷発射管と予備魚雷格納函
以前の「樅型」に続き、またも六年式発射管の部品だけ使うので、他の発射管が余る余る ()

短艇

WL大型艦兵装セットと、ピットロードの新旧装備品セットの11m内火艇比較
WL大型艦兵装セットのデッサンの秀逸さが際立っている。

仕上げ

空気遠近法を加味した「天龍型」の塗装
クリックで拡大。舞鶴鎮守府所属色なので鼠色は比較的明るめ。


といった感じで、スクラッチビルドの割には、前作の駆逐艦「樅型」「蔦型」より記事も工期もコンパクトにまとまった。
流石に、2年も手を動かしていれば、昔の勘を取り戻してきたといったところか。

次回は「天龍型」シリーズ最終回、完成写真と参考資料などを紹介して連載を締め括りたい。
できれば、もうじき発売になるモデルアート増刊の「日本海軍 軽巡洋艦 総ざらい」の「天龍型」の取り扱いについても触れてみようと思う。


参考書籍

  • 田村 俊夫「日本海軍最初の軽巡『天龍』『龍田』の知られざる兵装変遷」『歴史群像 太平洋戦史シリーズ51 帝国海軍 真実の艦艇史2』学習研究社、2005年、94頁 ^1

全て敬称略。

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